■縄文時代■

環状盛土遺構


環状盛土の想定図

 長竹遺跡の環状盛土遺構は、縄文時代後~晩期(約3500~3000年前)に造られました。古墳時代までに地中に埋没し、ほぼ当時の形のまま発掘されました。他遺跡では後世の破壊で形が変わってしまっています。長竹遺跡のものは非常に貴重なものです。

大きさ

 環状盛土遺構は直径150mと推定されます。盛土の幅は約20m、高さは最高で2mあります。

盛土の構成


盛土の断面

 盛土は完全な環状ではなく、途切れています。北盛土と南盛土の2か所が確認され、北盛土ではお墓が、南盛土では大量の土器や赤い床の建物跡が見つかりました。

環状盛土遺構ができたわけ


盛土の断面模式図

 使われなくなった住居に盛土をし、また住居が造られるということが繰り返されました。このような盛土が積み上げられ環状になったものが、環状盛土遺構と思われます。

 

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