掘り出された戦国時代
騎西城<きさいじょう>の発掘
騎西城の発掘調査は昭和55年から行われ、現在までに武家屋敷・城郭・外堀が調査されています。
外堀の調査では幅約40mの障子堀<しょうじぼり>が、武家屋敷や城郭からは井戸・円形や四角形の穴・溝・建物跡が多数見つかり、これらの中からさまざまな武器や生活の道具が出土しています。
出土した遺物の多くは陶磁器で、国産のものでは瀬戸美濃(愛知県・岐阜県)・唐津(佐賀県)・常滑(愛知県)・丹波(兵庫県)・備前(岡山県)・志戸呂<しとろ>(静岡県)・初山<しょさん>(静岡県)などで焼かれたものや、輸入品では中国の青磁・白磁・染付などがあり、当時の交易の広さに驚かされます。
このほか、兜・槍先・矢じりなどの武器・武具や下駄・漆椀・櫛なども見つかり、武士の日常生活がしのばれます。
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