武器・武具
矢じり・槍先・火縄銃
上から、矢じり・槍先・弾丸・火縄ばさみ
矢じりは弓矢の先に、槍先は長い棒の先につけた武器です。
火縄ばさみは火縄銃の部品で火縄をはさみ、引き金を引くと火縄が火薬に引火して、弾丸が発射されます。
薙鎌<ないがま>
薙鎌
この薙鎌は刃渡りが約30㎝で、2m位の棒につけて馬上の武将を引きずり落としたり、馬の足を薙<な>ぎ払い、馬上の武士を落とす武器です。
薙鎌は槍と並んで戦いに多く使われました。
刀装具<とうそうぐ>と鎧<よろい>
刀装具と鎧の部品
刀の部品の刀装具では笄<こうがい>・小柄<こつか>・はばき・切羽<せっぱ>・目貫<めぬき>があります。
鎧<よろい>の部品には小札<こざね>・鞐<こはぜ>などがあります。
馬甲<ばこう>
出土した馬甲
馬甲は馬の鎧<よろい>のことで、これは障子堀<しょうじぼり>から見つかりました。
堅く叩きしめた革の表と裏に漆を塗り、表面に金箔を貼っています。
戦国時代の元亀<げんき>2年(1571)、北条氏が配下に発給した文書「合戦の時、馬に金の馬甲を装着すること」を記しています。
騎西城出土の馬甲もこれに従ったものと思われます。
轡<くつわ>と四方手<しおで>
轡(上)と四方手(下)
轡は馬をあやつるための馬具で、障子堀から見つかりました。
四方手は馬の胸や尻に回した綱を鞍に結びつけるための部品です。
前立<まえだて>
前立
前立は兜の前面につけた装飾で、菖蒲の葉をかたどったものです。菖蒲は尚武<しょうぶ>と音が同じことから用いられました。
この前立は厚さ1~3㎜の板に漆を塗り、全体に金箔<きんぱく>を貼っています。
兜<かぶと>
十六間筋兜(市指定文化財)
この兜は平成元年(1989)、騎西(私市)城の障子堀<しょうじぼり>の発掘調査で見つかりました。鉢の筋の間が16あることから、こうよばれています。