■縄文時代■

整然と並ぶお墓


整然と並ぶお墓

 北盛土から晩期前半(約3000年前)のお墓の穴が約60基見つかりました。3~4群のグル-プにまとまります。

 南盛土では、全身の骨が残る人骨が見つかりました。

お墓の規模

お墓の穴は長方形で、縦約2m・横約90cmのものが多く、体を伸ばして埋められたものと思われます。

副葬<ふくそう>されたもの

 


副葬された注口土器

 注口土器<ちゅうこうどき>や小壺<こつぼ>がお墓の下層に、反対側の上層に内側を上向きにした土器片がほとんどのお墓に副葬されました。

墓標<ぼひょう>

 墓の底の両端に小さな穴があり、墓の存在を示す墓標があった可能性があります。そのためでしょうか。お墓は整然と並び、お墓同士が重なりません。 

 南盛土のお墓の1つには壮年のお産を経験した女性の人骨が出土し、頭に注口土器が副葬されていました。酸性のロ-ム台地で人骨が完全に残るのは非常に貴重です。


副葬品出土の様子

見つかった人骨

原始・古代目次