トップページ歴史原始・古代 > 旧石器時代 > 北方系の石器・・ 遥かシベリアにル-ツを持つ石器
■旧石器時代■

北方系の石器・・・ 遥かシベリアにル-ツを持つ石器

画像:荒屋型彫刻器
荒屋型彫刻器

1万4000年前には、細石刃<さいせきじん>(長さ3cmほどの小さな石器)をいくつも埋め込んだ道具が日本列島で使われました。

その細石刃を作る技術には西日本系と北日本系の2つのグル-プがあり、関東地方では西日本系が一般的です。

騎西地域では西日本系のものはもちろん、希少な北日本系の技術で作られた削片<さくへん>(石くず)が下崎中郷遺跡<しもさきなかごういせき>で見つかっています。同じ北日本系の荒屋型彫刻器<あらやがたちょうこくき>が根古屋の道上<みちかみ>遺跡で出土しています。関東地方では発見例は少ないものです。

これらの石器はマンモスを追ってシベリアのバイカル湖からサハリン、北海道と幾世代にもわたり移動してきた人たちがもたらしたものです。

加須とシベリアをつなぐ石器といえます。

原始・古代目次