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玉敷神社神楽殿の茅葺き屋根の修復

修復の様子「1.修復工事開始」

修復工事の開始

足場が設置されました。

(平成30年8月2日~4日)

茅材の搬入
(平成30年8月17日)

修復に使用される茅が一部搬入されました。
神楽殿の前に高く積まれています。
これは全体の使用量の1/4で、たくさんの茅が必要なことがわかります。

渡良瀬遊水地の茅です。
茅の種類は、「オギ」という水辺の湿地に生える茅を使用します。堅く丈夫な茅です。

屋根工事開始
(平成30年8月20日撮影)

苔落とし作業
屋根に増殖した苔を落としています。

屋根全面の苔が落とされました。
これから、「差し茅(さしがや)」工法での修復が始まります。

差し茅とは、茅葺き屋根の古い茅を引き出しながら、新しい茅を差し込んで葺いていく工法です。

古い茅を引き出しています。
手作業による大変な作業です。

軒先の調整をしていきます。
茅を切り落とした後、「ガギ」という道具で、茅を叩いて断面を整えています。

茅葺き屋根修復に使う道具です。
右から、「モッタテ棒」と「ガギ」といいます。
「モッタテ棒」は、2本の棒が紐でつながっています。古い茅に差し込み隙間を作り、新しい茅を入れるときの道具です。
「ガギ」は、格子目に凹凸のある面で、茅が引っ掛かるようにします。新しい茅を叩き入れたり、茅の断面を整える道具です。
道具は職人さんたちの手作りです。使いやすいように工夫がこらされています。