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玉敷神社神楽殿の茅葺き屋根の修復

修復の様子を更新中

軒の刈り込み作業です
(平成30年9月10日撮影)

軒先がきれいに刈りそろえられています。

軒の奥の方までハサミを入れて、断面

を刈りそろえているところです。

屋根面も軒先も、こんなに美しく刈り込みされました。

水はけが良くなるように、茅を差す向きをそれぞれの面で微妙に調整しているそうです。

屋根正面の入母屋破風(いりもやはふ)には、緑色のきれいな杉の葉が積まれました。
魔除けという説もあります。

境内から見た神楽殿です。

刈り込みが終わり、屋根工事が終了しました。

棟が出来上がり、頂上に「ケントウギ」と称される太い竹がのせられました!
屋根の刈り込みが進んでいます。
(平成30年9月8日撮影)

棟の方から足場を外しながら、屋根の 

表面を刈り込み整えていきます。

この面は刈り込みが終わり、「ガキ」で

表面の茅を整えています。

軒の刈り込み作業も始まりました。

ハサミは茅葺き屋根用のものです。
茅材の「オギ」は強くかたいので、職人さんも力がいる様子です。

棟が造られます
(平成30年9月6日撮影)

茅を積み上げ棟を造り、雨除けの下地と杉皮で巻いていきます。

杉皮を巻き始めるところです。

杉皮の上から、すのこ状の竹で押さえて縛り付けます。

この後、竹を平らに割りつぶした「ヒシギ」で巻きながら押さえます。

棟の出来上がりが楽しみです!

棟の周りが葺き替えられます
(平成30年8月29日撮影)

茅が準備されています。
差し茅用より長めです。

屋根内側まで手を入れて、茅を押さえる竹(押鉾竹)を留める縄を縛ります。
同じ長さに切りそろえた茅を、丁寧に葺いていきます。
「ガギ」で茅を叩いて入れています。

葺いた茅を竹(押鉾竹)で押さえます。
この工程を繰り返して、棟周りが葺き替えられていきます。

屋根全面の差し茅作業が進み、棟が解体されました。
(平成30年8月28日撮影)

北面も新しい茅が入り、色がとても美しいです。

真っすぐで長い竹が準備されています。棟に使用する竹です。

これから、棟の周りが葺き替えられます。

屋根の下半分が、差し茅されました。
(平成30年8月24日撮影)

長い茅を、差し茅で使用する長さに切りそろえています。

長さをそろえ、使いやすいように一束一束小分けにしてまとめられました。
とても丁寧な仕事です。

正面と南側の屋根の差し茅作業が進んでいます。
(平成30年8月22日撮影)
屋根に細い丸太で足場を設け、順次、上へと茅を入れていきます。
足場の上まで茅が入ったことがわかります。

「モッタテ棒」という道具を差し込んで、古い茅を引き出しながら新しい茅を入れています。
差し茅が、屋根の下の方から進んでいます。

南側奥の寄棟面も、下から差し茅が進みます。

新しい茅を差し込みます。

「ガギ」という道具で茅を叩き入れます。

屋根の下半分は新しい茅が入っています。

上半分とは、茅の色が違うのでよく分かります。

屋根工事開始
(平成30年8月20日撮影)

苔落とし作業
屋根に増殖した苔を落としています。

屋根全面の苔が落とされました。
これから、「差し茅(さしがや)」工法での修復が始まります。

差し茅とは、茅葺き屋根の古い茅を引き出しながら、新しい茅を差し込んで葺いていく工法です。

古い茅を引き出しています。
手作業による大変な作業です。

軒先の調整をしていきます。
茅を切り落とした後、「ガギ」という道具で、茅を叩いて断面を整えています。

茅葺き屋根修復に使う道具です。
右から、「モッタテ棒」と「ガギ」といいます。
「モッタテ棒」は、2本の棒が紐でつながっています。古い茅に差し込み隙間を作り、新しい茅を入れるときの道具です。
「ガギ」は、格子目に凹凸のある面で、茅が引っ掛かるようにします。新しい茅を叩き入れたり、茅の断面を整える道具です。
道具は職人さんたちの手作りです。使いやすいように工夫がこらされています。

茅材の搬入
(平成30年8月17日)

修復に使用される茅が一部搬入されました。
神楽殿の前に高く積まれています。
これは全体の使用量の1/4で、たくさんの茅が必要なことがわかります。

渡良瀬遊水地の茅です。
茅の種類は、「オギ」という水辺の湿地に生える茅を使用します。堅く丈夫な茅です。

修復工事の開始

足場が設置されました。

(平成30年8月2日~4日)